2013年10月アーカイブ

誰しも自分の死後の相続について考えるのは愉快な事ではありません。
ましてや遺産争いなど自分の家族には関係ない話だと一笑に付す方も多いと思います。
しかし現実には相続を巡るトラブルは珍しいことではなく、とくに最近は増える傾向にあるようです。
昔と違い、家長制度がなくなり核家族化した現代では民法の制度はあるものの複雑な事例が数多く存在するのも事実です。
愛する家族が亡くなり悲嘆に暮れている状況で、相続という精神的に負担の大きい問題を抱える事は極力避けたいものですね。
そのためにも健在なうちに遺言について考えてみるのも一つの方法だと思います。
よくあるトラブルが、老後の面倒を見てくれる人にすべての財産を譲りたいと考えていた方が遺言を残さずに死亡して親族間でもめるという事例です。
これを防ぐには遺言書と遺留分の放棄が必要になります。
専門家である司法書士に相談すると分かりやすいでしょう。

残された親族が不毛な争いをしなくて済むように、出来る事は準備しておきたいものですね。

そもそも、財産は財産を築いた人のものです。
したがって、亡くなった後も財産を築いた人が思ったように残したいと思うのは当然の権利です。
しかし、その意思を何もせずに亡くなってしまえば、法律にのっとった形で相続人に分配されるだけです。
そんなコトにならないように生きている間に残しておくのが遺言です。
遺言のメリットはそんなに費用がかからないことです。
とにかく書けばよいわけですから、そんなに費用はかかりません。
しかし、デメリットとして費用は書くだけといいましたが、書き方に誤りがあったりすると無効になったり、ちゃんとした専門家に相談しないで書くと法律的に不備があったりして、せっかく残したのに思っていた通りにならなかったりもします。
それに、書いただけでは、亡くなった後見つからないこともあるわけです。
それに内容を改ざんされたりするおそれもあります。
これらデメリットをなくすためにも専門のプロに相談のしたうえで遺言書は作成すべきでしょう。