遺産相続や遺言状などという物は、お金持ちの家庭とテレビドラマの中だけで存在する物だと思っていました。
しかしよくよく考えてみると、多くの家庭では家や土地、預貯金などが存在します。
これも立派な財産の一つですよね。
もしこれらの財産をどうするか決めないまま所有者が亡くなってしまったら、お金の問題はたとえ身内同士でもデリケートな問題ですし、諍いが起きる可能性もあります。
そんな後々のトラブルを回避する為にも、やはり遺言状は大切です。
自分がいつ亡くなるかは誰にも分かりません。
まだ用意するのは早いんじゃないかと思っていても、備えあれば憂いなし、まだまだ元気なうちに用意したって何も問題はありません。
ですがいざ作成しようと思ってもそれが法的に有効な物でなければ書いた意味がなくなってしまいます。
自分では作成方法がよく分からなかったり面倒だなと感じる方は、やはりプロである司法書士に相談してみるのがおススメです。
思い立ったが吉日、お気軽に相談に行かれてはいかがでしょうか。
2013年12月アーカイブ
数年前に義母が亡くなった時に、相続のことでトラブルが起きました。
義母は義理の娘である私を大切にしてくれていて、生前に指輪を見せては「私が死んだらこれは貴方に受け取ってほしい」と言っていたんです。
ですが、亡くなった後に分かった事ですが遺言状自体がありませんでした。
義母がその話をする時には、夫や義兄夫婦も同席している事もあったので、「この指輪はできれば私にください」とお願いしたんです。
夫も義兄も義母の気持ちだったのだしと承諾してくれたのが、そうするなら夫の相続分を減らすのが妥当だと義姉が言い出しました。
その時に相談にのってくれたのが、知り合いの司法書士の先生です。
指輪を鑑定士に見せたところ、デザインが古く価値がかぎりなく低いことが判明したので、形見分けとして話がつくのではないかと教えてくれました。
逆に義母が大切にしていた着物の中でも上等な反物で作られたものは、形見分けではなく相続になるとのことでした。
最初は納得しなかった義理姉も最終的には納得してくれたので、後の処理はスムーズにできました。
トラブルになった時ほど、専門家の助言は心強いと思います。